V.Unbeatableが観客の悔しさと共に決勝へ!!【AGT Champions 2020 / V.Unbeatable】
Golden Buzzer: Howie Mandel Sends V.Unbeatable To The Finals! - America's Got Talent: The Champions
(ゴールデンブザー:ホーウィー・マンデルが彼らを決勝戦へ送る)
まさかの4位という結果に観客も審査委員も納得できずに幕を閉じたAGT2019。
大人数のアクロバット×ダンスで圧倒的なパフォーマンスを見せつけ、優勝候補と言われた彼らが再びchampionsに帰ってきました。
「(4位で敗れてしまって)僕らの夢は壊れてしまったとすごく傷ついた。家族や故郷をがっかりさせてしまった。でも、故郷に帰ってくると彼らは悲しんでなかった。『君たちは国の誇りだ。』と言ってくれた。」
優勝はできなかったが、インドで多くのショーに呼ばれるようになりAGT主催のショーにも参加した。1月には映画を撮るのが決まったと言う彼ら。「優勝は狙っているかい?」という審査員サイモンの問いに「元々僕たちがしていた約束だったけど、それは叶わなかった。これは2度目のチャンス。優勝は僕たちの望みであり証明だ。」と再び優勝への意欲を見せた。
前回大会に比べ、空間の奥行きと高さを感じさせる派手なパフォーマンス。彼らのパフォーマンスは「個」ではなく「集団」を意識したパフォーマンス。体重の軽い幼い子たちがアクロバット、年長者たちが支える立場に回っていて、ダンスの動線の中心は女の子が立ってるんですよね。ダンスのスタートは彼女から始まることが多くて片足を蹴り上げたり指笛を鳴らしたり、男所帯の中でにこにこしながらダンスしてるのを見ると、なんだかすごく泣きそうになります。
アリーシャ「何てことなの!まさにスターね!」
観客「ゴールデン(ブザーを押せ)!ゴールデン(ブザーを押せ)!」
審査員アリーシャのコメントを飲み込むGBコール。「この叫びはみんなの想いだ」と語る司会者のテリー・クルーズにひたすら頷くしかない。彼らの敗戦を知っているからこそ、応援したくなるんですよね。
アリーシャ
「あなたたちと会えたことがどれだけの価値があるかはこの反応が全て。AGTチャンピオンに美しくて、ポジティブなエネルギーをもたらしてくれて本当にありがとう。これは絶対にスタンディングオベーションのパフォーマンスだった。」
ハイジ
「これはファイナルに選ばれるパフォーマンスだった。アドレナリンが出るくらい好きだったわ。あなたたちは万華鏡のように輝いているみたいだった。本当に素晴らしかった。大好きよ!
そしてサイモンがとてもいい気分であることを望んでいるの。だって…」
サイモン
「今夜の大会に君たちが必要だったと信じている。君たちがパフォーマンスをする度、いつも多くのクリエイティビティと多くのエンターテイメントをもたらしてくれているんだ。僕が思うにそれは永遠に続いていくだろう。今大会の中で最高のパフォーマンスのひとつだと思ったよ。」
ホーウィー
「僕もサイモンと同じく、そう信じているよ。
僕は君たちが大好きだ。そして、なぜ好きなんだろうと考えていることが好きなんだよ。
君たちが去年のAGTで優勝できなかった時、君が「約束を破ってしまった」と言ったんだ。僕たちは心にナイフが刺さったような気がした。
だが、その悔しさは一瞬だ。この一瞬だ。その悔しさは君たちが待っているこの一瞬だけだ。座って、その悔しさについて考えているこの一瞬だけだ。」
ゆっくりとGBにホーウィーが座り、GBが押される。いやー!憎い演出!ホーウィーがGBを押す時、彼はすごく前向きなんですよね。サイモンは落としてあげるパターンが多くて聞いていてしんどい時があるんですけど。ホーウィーはいつも出演者に寄り添う形でGBを押すので大好きです。
ホーウィーは元々彼らにGBをあげたかったのだと思います。彼がGBを押すのは番組的に面白い流れになりそうだと感じた時、見たことのない珍しい才能に出会ったとき。そして会場が「GBを望んでいる時」なんですよね。審査員一空気を読んでのGBが多い。(ハイジはもっと個人的な理由で押している感じがするし、サイモンは挑戦者が新たな道を切り開いて進もうとしている時に押す時が多い気がします。たまに好きすぎると押してしまうこともあるんですけど)AGT2019での敗戦。貧困から抜け出すために遠い国からやってきた彼らに今度こそ優勝してほしい、という視聴者の気持ちが「GBコール」を生んだのだと思います。