AGT史上初の決勝進出！次々と変化する衣装マジック！フランス出身レア・カイル【AGT2021】
フランス出身、レア・カイル(Lea Kyle)がAGTを5位でフィニッシュした。
クイックチェンジ(早着替え)のマジシャンである彼女は、番組史上初の決勝に進出した女性マジシャンでもある。舞台装置・音楽との連動の見せ方がうまく、スピーディーに衣装が変わっていくのが特徴的だった。自らがデザインしたという服が次から次へと変わっていく様は、少女が憧れた正に「魔法」だった。初回からその卓越した見せ方と技術が認められ、彼女が憧れていたモデルであり・女優のハイディ・クルムからGBを獲得し一気に注目の的となった。
フランスでは既に功績を残しており、2017年のフランス版ゴットタレント準決勝や2019年にフランスのマジックのチャンピオンに輝いている実力者。また、2020年にはヨーロッパのマジシャンを表彰するMandrake d'Or in 2020を送られている。
Youtube、という繰り返し見返せてしまうコンテンツとクイックチェンジ、という固定された技術を繰り返し見せることで「タネ」の存在に気付く人は少なくないだろう。しかし、魅せ方の技術・パフォーマンスの演出構成が優れており「タネも仕掛けもあるんだろうけどすごい。」という、ジャンルを生んだのではないか。
実際に準決勝では半分着替えられない、というミスがあったが次のシーンでは平然と全身の服が変わっていて余計に混乱したのを覚えている。
▽準決勝・ミスが見られたが服から羽ばたく蝶など世界観に工夫を見せる
また、オーディションカットでのインパクトからは欠けるが、準々決勝・準決勝・決勝とテーマ性を見せ、回を重ねるごとに演出のレベルアップも見られた。長期戦である性質上、回を重ねるごとに勢いは減速傾向にある。しかし、彼女はクオリティ・勢いをキープしレア・カイルとしての色を見せきった。
▽決勝・名画から色を盗む怪盗になりきったレア・カイル
