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【LOUD8話】13歳の天才少年が魅せる新たなアイドル像!これは乙女ゲームにおける××ポジでは…!?【koki】

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 第4ラウンドはプロデューサー・Psyの父性が見えた回だった。一緒にノリノリで楽しんだり、練習生たちと床に座ってパフォーマンスを考える姿が想像できた人はいなかっただろう。「どんな時でも僕を利用してほしい。」その言葉通りにPsyは練習生に耳を傾け、サポートし続けていた。練習生たちに熱を注ぐあまり、所属アーティストの新曲発表が延期となってしまった程。

 

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 特に印象に残っているのはこの「俳優」チームのエピソード。

「演じてしまっている自分」をテーマにパフォーマンスを相談している時に「いつ・どこで実際に演じてしまっている自分がいた?」との問いに経験談が次々と出る中、ドンヒョンは唯一「ない」と回答。それを聞いたPsyは「大人になると演技力が見についてくる。僕はふりをしてばかりだ。見習わないで。」と話した。

 

JYP・Psyは共に父性を持つプロデューサーだが、決定的に違うのはプロデュースの方向性だ。JYPは「JYPの作る型にはまる・引き立たせるアイドル」つまり、JYP主体のアイドルだが、Psyは「アーティスト主体のプロデュース」である。Psyの方が自由度が高いが、それは同時にプロデュース能力・ブランド形成能力が自身になければならないと言う厳しい側面も持つ。

 

▽練習3・4日目にして鑑賞してるだけだったと言わしめたパフォーマンス

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そのPsyプロデュースで新たに花が咲いたのが、日本人参加者kokiである。クランプの王者としての技術としての高さ、ステージ経験の多さ、毎ステージ自ら振り付けを手掛け、年上の仲間たちをダンスで引っ張り、常に120点のパフォーマンスを叩き出し続けている。ただ、成長途中特有の幼さとプロデュースするパフォーマンスの種類で「グループ」としては扱いが難しい。しかし、今回彼が見せたのはグループとしてアイドルとして新たなkokiを見せつけた。

クランプはその特性上、激しいダンスからパワー、そしてそれを伝える表現力が必要とされる。その表現力を生かし、このステージでは「少年たちが憧れる大人の女性」を演じきった。「艶をまとう色気」が表現できる13歳。「どうしたらこんな息子になるの?」と疑問を投げかける声にも納得。驚きを通り越してもはや恐怖である。

 

 体格に見劣りしない強い存在感があるパフォーマンスが定評だが、今回のkokiは楽曲としての緩急をつける存在になった。彼の存在感だけではなく、彼の幼さまでもをポイント使いしたパフォーマンスだった。恐ろしいまでの出来にJYPが「アンコール」を伝えたほどだった。

 

 4人の兄たちの中に溶け込む彼を見て、驚きの中に妙に残る既視感。これは「乙女ゲームの中における朴璐美的な」ポジションでは…。梶裕貴代永翼などの乙女ゲームに置けるかわいいポジではなく、年齢不相応の大人っぽさ・深さを纏う正に朴璐美的な少年ポジション。kokiは声も低いしね。「big shout out to JY↑P~」の少年ぽさがとてもいいです。彼が元々持っている成長途中だけど、妙に大人っぽいところ(高い表現力と年齢相応の幼さが合わさった産物だと思うが)を上手く使いこなせれば全然いけるじゃん!!と思った今回のパフォーマンス。いいものを見た。感謝。